お針子とわがままな王子様

私の人生の中で後悔があるとしたら

車の運転でした。

いつかはまたどこかで再開できたら。。。

 

18歳の時に免許を習得

その時お付き合いしていた

学生時代軽井沢の竹葉亭のアルバイトで出会った

ボーイフレンドの勧めです。

 

免許は11回も試験に落ちて

12回目でやっと手に入れたライセンス。

(1回目の結婚、お見合いは13回目でパス)

 

でもその後、運転の必要がなくて

ずうーとペーパードライバー。

 

でも人は必要に迫られると何とかするもの。

 

20代、茅ケ崎に引っ越した時、

どうしても海まで行きたくて

ペーパードライバー講習に通い

茅ケ崎をガンガンに飛ばしていました。

 

その後離婚で車を手放す。

 

そして頑張って下田に別荘を持った時、

再び車を手に入れて運転再開

 

彼氏はできなかったけど
いろいろな種類の車に乗ったものです。
 
一番大変だった車は
バブル時代手に入れた車
 
私の容量を超えていた。。(涙)
 
その当時「ドクター」という映画の冒頭に登場する
成功の象徴のようなシャンパンゴールドのコンバーチブルベンツに一目ぼれ。。
 
しばらくして仕事が軌道に乗って
ある日買った!買えた!
 
ベンツSL550だったのか
名前も忘れてしまったくらい
 
シャンパンゴールドのピカピカに光るおベンツくん
眺めてるだけでうっとり
 
この「道具」でまるで自分が成功したような錯覚
大きな勘違い
 
しばらくして大切なことに気づいたの!!
 
まるでフランス映画の中のお針子さん(私)が
王子様と暮らしてる感じ?
 
この車、どうにも乗りこなせない
なんか歓迎されてないみたいで
無茶苦茶わがままな王子様。
 
エンジンはブンブンいうし、
2人しか乗れない
ブレーキ踏んでも止まらない
 
ある日母を積んでドライブしたとき
母に言われたこと。
 
「こんな愚連隊(死語)が乗るような車よく買ったわね
よく昔の石原裕次郎の映画に出てくる人たちのこと
 
それに値段の割にたった2人しか乗れないなんて
なんて効率悪いんでしょう」
 
確かにそのとおり!
 
もう手に負えなくなって
バイバイしたくなった。。
 
別れ話を切り出す前に
手放なさなくてはならない状態が起きて(だから人生って不思議)
シャンパンの泡のように
私の前からいなくなった。
 
内心ほっとしたのを覚えてます。
 
身分不相応
とはこのこと。
 
この苦ーい経験から。。。
(でも乗ってみたい!
手に入れてみたい!
という欲求は満たされました)
 
30年以上
車とは無縁の生活だったけど
 
軽井沢で暮らすと
やはり車があったほうが人生が楽しくなる!
 
決心して
30年のブランクを埋めることにしました。
 
今度こそ、
私の人生に寄り添ってくれる
シンプルで、
やさしい
暮らしていて楽しい車
 
たくさんの経験から
今の自分に一番のパートナー!
 
お針子とわがままな王子さまは
ホトホト疲れました。

 

 

運を動かす力は自分自身の中にあります