今回は前置きがなく、
いきなり
おじいさんN氏のお話からです。
N氏が話し出しました。
『僕が小さいときの夢は建築家
家の図面を書くのが大好きで
とにかく家の設計が好きでね
建築のほうに進みたかった。
ところが両親が教育関係で
そんな不安定なものは食っていけないからと
絶対に反対。
(親はその世界を知らないからそう言うのよね
自分たちの狭い世界だけが一番と思う、私の父と同じ
この世代はこうして親の反対で
自分の望みがストップされてしまう
おじいさんだって建築家になってたら
人生変わっていただろうにね。)
両親は安定してる教師になれというけどそれだけは嫌で、
大学を卒業して(聞いたけど、どこの大学か忘れました。
何しろ興味なかったし。。
東大でないことは確か)
夢を壊されサラリーマンも合わなくて
弟もお姉さんも長男じゃないから
とっとと好きなことやって、
どういうわけか2人ともイタリアへ
自分だけは悶々として生きていた』
その気持ちわかるわ。。痛いほど
でもおじいさんになってから70過ぎてから
若いころの夢を叶えてるのはすばらしい!
だってね家の話になると突然、
生き生きと生命が輝きだすの
本当に好きなのね。
仕事はちっとも面白くなかったらしい
わたしのOL時代と同じ
おじいさん日本の会社を辞め
イタリアの会社を辞め、
日本に戻って、気が合わない奥様も引き払い
自分の夢を叶えようと
建築家もどきが始まったそうです。
今回の家も自分の暮らしたい家を自由に設計して
建てたそうで
ベランダにはバーべキュウができるスペースに
すてきな家具が置いてあった。
聞いたら、イケアだそうで
こういうセンスは抜群なのに。。
なんで自分は見栄えがわるいんだろう。
家の話は合うのになあ。。残念
私
直観でここに暮らしたい!!
もともとおじいさんとここには住む気がないので
「ここ売るとしたらいくら?」と聞いたら。。
『残念でした2日前に売れたよ』
(確かにこの家は2人で暮らせないよね)
えええ!!
理由は新しい家を建てたくなったから
結構築浅だし
利益出たらしいから税金大変じゃないのと
心配になる
だから500円紅茶も割り勘なんだ
まあそんなことどうでもいいけど
おじいさんは続けて
『次の土地は目安をつけてあるんだけど
見るの好きでしょう?
見る?』私の職業知らないのに
そう言ってきた
「で、どんな人がこの家買ったの?」
『東京の出版社の編集長』
もしかして○○さん?
いやいや○○の本出してるところ
その前はレストランのシェフが買いに来たけど。。
こうして私はその次に建てる新しい土地を見にいきました。
2時間前にあったとは思えない
なんだか家好き同好会のように
車の中では家の話で盛り上がる。
シニアのお見合いって
女性が求めるものは将来の経済的生活が不安だからお金
男性が求めるのは介護
という話をきいたことがあります。
なんだか現実的なお話ですが
だったら私の目的は違う
お金のためにお見合いはしないな
つづく(次で完結です)
運を動かす力は自分自身の中にあります